映画撮影中の発砲、米俳優ボールドウィン氏を過失致死罪で起訴 2度目の訴追
(CNN) 2021年に西部劇映画「ラスト」のセットで起きた銃による死亡事件を巡り、ニューメキシコ州大陪審が米俳優アレック・ボールドウィン氏を起訴したことが、法廷文書から分かった。
ボールドウィン氏は過失致死罪の罪状2件に問われている。
一つ目の罪状について、法廷文書では「銃器の過失使用」と説明。二つ目の罪状については、相当の注意や慎重さを欠いた過失致死と定義し、「他者の安全に対する配慮の完全な欠如や無関心」と詳述している。
どちらの罪状も第4級重罪に当たる。
ボールドウィン氏の弁護士は19日にCNNに寄せた声明で、「出廷する日を楽しみにしている」とコメントした。
ボールドウィン氏の弁護士はこれまで、依頼人の無罪を主張している。
ボールドウィン氏に対する当初の訴追は昨年取り下げられた。検察は当時の声明で、「新事実」が判明したため、現在の時間的制約の中では、法執行当局から提出された既存の事実と証拠をもとに捜査を進めることは不可能と述べていた。
この事件では映画のリハーサル中、ボールドウィン氏が持っていた銃から実弾が発射され、撮影監督のハリナ・ハッチンス氏が死亡、監督のジョエル・ソウザ氏が負傷した。
ボールドウィン氏はCNNの以前のインタビューで、銃の引き金を引いたことを否定していた。