トランプ氏の米大統領選投票用紙からの除外、弁護士らが連邦最高裁に警告 実現すれば「混沌と騒乱」
(CNN) 米国のトランプ前大統領は連邦最高裁に対し、自身を州の大統領選の投票用紙から除外するとしたコロラド州最高裁の判断を破棄するよう求めている。
トランプ氏の弁護士らは18日、連邦最高裁に提出した弁論趣意書でコロラド州最高裁の判断の誤りを指摘。憲法の当該の条項には、立候補資格剥奪(はくだつ)の対象として大統領は挙げられていないと述べた。
またトランプ氏は同条項が「反乱」と規定するいかなる事象にも「関与」しなかったと主張した。
その上で、他の州裁判所や州当局者がコロラド州の取り組みに続いた場合は、必ず混沌(こんとん)と騒乱が引き起こされると警告した。
連邦最高裁は2月8日にコロラド州の判断を巡る口頭弁論を予定している。
18日にはジョンソン下院議長やマコネル上院院内総務ら多数の共和党議員も、連邦最高裁でのトランプ氏支持に回った。
共和党議員らはコロラド州最高裁について、連邦議会の権限を「甚だしく侵害」していると主張。合衆国憲法修正14条の規定する「反乱者の禁止」を、連邦議会の承認なしに施行するのを認めたと述べている。
一部の共和党の州務長官らも、連邦最高裁に対して、州当局者による立候補資格の剥奪を阻止するよう要求。州務長官単独で「反乱者の禁止」の適用対象が決定できるのなら、乱用を防止する明確な予防手段がほとんど講じられなくなると懸念を示した。