五輪女子スケートボード、日本の10代女子が大活躍の理由は

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女子ストリートの予選に出場した吉沢/Julian Finney/Getty Images

女子ストリートの予選に出場した吉沢/Julian Finney/Getty Images

日本では混雑した場所でのスケートボードは法律で禁止されている。滑れる場所はおおむねスケートパークに限られているため、スケートボードを指定エリア以外で練習するのは難しい。

これに日本の人口高齢化問題が加われば、競技は消滅しかねない。

しかしオリンピックでの正式採用により、若者の認知が高まり、始める人が増えた。日本スケートパーク協会によると、2021年以降、国内のスケートパークの数は475カ所とほぼ倍増している。今回のメダル獲得により、さらなる成長の余地もありえる。

1990年代から日本のスケートボード界をけん引してきた米坂淳之介氏はCNNに対し、かつての日本はスケートボードの技術面で米国から10~15年遅れていたと話す。

米坂氏によれば、2000年代からスケートパークの数は急速に増え、公式大会と同様の区画、高い傾斜面と長い手すりを備えたパークも増加しており、スケーターが幼い頃から高難度の技を定期的に練習できる環境が整っているという。

米坂氏は、こうした環境が日本チームの高得点につながる難しい技の習得に貢献していると思うと語った。

しかし最も重要なのは、来月16歳になる開が繰り返し述べた点だ。それはスケートボードをするにあたって、その一番の存在理由である「文化」を見失ってはならないということだ。

開はスケードボードがオリンピック競技として認められたことにうれしさと憤りを感じているという。

開は、世界中でより多くの人に知ってもらえるようになるのは素晴らしいことである一方で、スケートボードはもともと楽しむためのものであり、これが競技になることで誰もが競争心を持って戦うという考え方は好きになれず、その両方の感情があるために少し複雑だと語った。

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