オリンピックのセーリング選手、海上でおぼれた女性を救助 ブラジル
(CNN) 昨年のパリ・オリンピックに出場したブラジルのセーリング選手が、海上でおぼれている女性を見つけて救助する出来事があった。
ブルーノ・ロボさん(31)は10日、ブラジルのサンルイス沖でセーリングしながらカメラをテストしていたところ、海上でおぼれている女性を発見した。
「数メートルセーリングしたところで助けを求める声が聞こえ、見ると女の子がおぼれていた」。ロボさんはインスタグラムにそう書き込んでいる。「すぐにカイトで近づいて落ち着かせようと試みた。疲れ切って力が残っていない様子だったので、私の背中につかまるように言った」。投稿にはこの時の映像も添えている。
ロボさんは自分の機材を使って女性を救助し、ライフガードに引き継いだ。
CNN Sportの取材に対しては、「あの時は海上のあんな所に人がいるのを見てとても驚いた。彼女がおぼれていると気づいてすぐ助けに行った」と語り、「ハッピーエンドになって彼女が無事だったことをうれしく思う。あれ以上(長く)水の中にいたら助からなかった」と振り返った。その後も女性に連絡を取って無事だったことを確認したという。
インスタグラムの投稿では「海も川も自分が知らない場所は、流れがとても強いことがあるので危険」として注意を促した。寄せられた賞賛のコメントについては「自分がやるべきことを、できる範囲内でやっただけ」と書き込んでいる。
救助された女性もコメント欄に「感謝の気持ちは言葉では言い表せない」と書き込み、ロボさんに謝意を伝えた。