ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が1日夜、米ニューヨーク市のセントラルパークにある遊び場に現れた。
正確に言うと、真っ赤なプーチン像が、フランス人アーティストのジェームズ・コロミナさんによってこの場所に設置された。
コロミナさんはインスタグラムへの投稿で、ミニチュア戦車の上に座るプーチン像を自分が制作したことを認めた。
「この彫刻の狙いは、戦争の愚かしさを非難し、他人が引き起こした暴力的な惨事に立ち向かう子どもたちの勇気に脚光を当てることにある」。コロミナさんはそう記している。
プーチン大統領の像に砂をかける子どもたち/Andrew Kelly/Reuters
彫像で遊ぶ子どもたちの写真も数枚掲載した。
コロミナさんは真っ赤な屋外彫刻で有名で、何の予告もなく公共の場にいつの間にか作品を置いていくこともある。4月にはフランスで、反戦メッセージを込めた別の彫刻を設置した。子ども兵士が構えたライフル銃がバラの花に変わる作品だった。
プーチン像の近くで遊ぶ子どもたち/Andrew Kelly/Reuters
フランスの美術館団体ギャラリー・バートゥーによると、昨年はドイツのベルリンで、ベルリンの壁崩壊32年を記念して、特徴的な赤い彫刻2体を制作した。
ロシアのウクライナ侵攻から5カ月以上が経過した。北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は4日、ロシアがウクライナに対して「第2次世界大戦以来見られなかった」壊滅的な攻撃を加えていると語った。