イタリアのタイヤメーカー、ピレリの2019年版カレンダーのカメラマンに起用された英スコットランドの写真家アルバート・ワトソン氏がこのほど、カレンダー用の写真の撮影を終えた。自らのインスタグラムで明らかにした。
ファッション誌「ヴォーグ」の表紙やプラダ、シャネルといったブランドのキャンペーン広告のほか、「キル・ビル」、「SAYURI」などの映画のポスターも手掛けたワトソン氏。ポートレート撮影ではスティーブ・ジョブズや2パック、アンディ・ウォーホル、ケイト・モスら著名人と向き合ってきた。
CNNの取材に電子メールで答えたワトソン氏は、カレンダーの依頼について「写真家として手にできる最も偉大な仕事の1つだ。だからオファーを受けて大変光栄だった」と振り返った。撮影に当たり「やるべきことがたくさんあった」としつつ、「作品の出来には非常に自信を持っている」と語った。
現時点で被写体や作品のテーマなど、カレンダーの具体的な内容はほとんど明かされていない。ピレリは撮影について、米国各地で4月に行ったとしている。
モデル、作家として活躍するワリス・ディリーのポートレート(ワトソン氏撮影)
ピレリが販促用に公開したコメントの中でワトソン氏は、「他の写真家とは異なるやり方でアプローチしたことを明確にしたかった。探究心を持った女性たちを掘り下げ、2019年にとって重要な場面を作り出している」と、今回のプロジェクトの趣旨を示唆する発言をしている。
ピレリが宣伝の一環として初めてカレンダーを刊行したのは1963年。当初は人々の性的な興味をくすぐるような写真で知られていたが、近年の作品はそうしたセクシー路線から距離を置いている。
2018年は英写真家のティム・ウォーカー氏をカメラマンに迎え、モデルが全員黒人のカレンダーを発表。17年、16年も各界で活躍する女性たちの自然な美しさに焦点を当てる内容となっている。
19年版のカレンダーは今年の後半に発表の予定。