インテリアデザイナーでありファッション界に絶大な影響力を持つアイリス・アプフェル氏がこのほど、97歳にして大手マネジメント会社とモデル契約を結んだ。
契約先は世界的に事業を展開するIMG。所属するモデルにはカーリー・クロス、ケイト・モス、ジジ・ハディッドといった業界トップクラスが名を連ねる。
とはいえアプフェル氏自身も、大胆な色づかいと模様が特徴的な着こなしとトレードマークの大きな眼鏡で、ファッションリーダーの地位を築き上げてきた。すでにファッション誌「ヴォーグ・イタリア」の表紙を飾ったことがあるほか、自らの人生を題材にしたドキュメンタリー映画も公開されている。
インテリアデザイナーとして世に出たアプフェル氏は、夫と立ち上げたテキスタイル会社の共同オーナーを務めるなど、実業界でも成功。トルーマン元大統領からクリントン元大統領まで、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領を除く歴代の米大統領の下、ホワイトハウスの装飾プロジェクトを任されてもいた。
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昨年はアプフェル氏をイメージしたバービー人形が作られた。当時の年齢の96歳は、バービー人形のモデルとなった人物として過去最年長。
アプフェル氏はファッション誌WWDの取材に答え、「年齢で何かが変わるとは思わないし、仕事をやめる理由になるとも思わない。引退するくらいなら死んだほうがまし。働くのが大好きだし、自分の仕事を愛している。自分の仕事を好きじゃない人たちのことを気の毒に思う。私にはもう、仕事以外何もない。面白くてクリエーティブな人に会うと、体中にエネルギーがみなぎって、本当に素晴らしい時間が過ごせる」と語った。