NATOサイトが一時ダウン、ウクライナ前政権派の攻撃か
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)報道官は15日、NATOの複数のサイトが同日、ネットワークへの不正侵入とみられる攻撃を受け、数時間閲覧出来ない被害が出たと報告した。
ただ、NATOの通常業務や組織運営に影響はなかったとしている。
同報道官によると、攻撃の種類はサービス拒否攻撃。攻撃を仕掛けた個人や組織などには触れなかったが、「サイバー・ベルクート」と名乗るグループ所属と主張するウクライナのサイトが関与を認める声明をロシア語で発表した。ウクライナへのNATOの干渉を許さないなどと主張した。
「ベルクート」は、野党勢力らの反政権デモでロシアに追われたウクライナのヤヌコビッチ前大統領の配下にあった機動隊の名称として知られていた。
ロシア系住民が多数派のウクライナ南部のクリミア自治共和国では16日、ロシアへの編入の賛否を問う住民投票を実施予定。NATOはウクライナ危機を受け、周辺国での警戒活動強化に関与している。