アップル「iPhone X」発売、過去最高の四半期売上高を予想
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは2日、新しいスマートフォン「iPhone X(テン)」の発売を前に、今年のクリスマスシーズンの四半期は840億~870億ドル(約9兆5800億~9兆9200億円)の売り上げが見込まれると発表した。
この見通しはウォール街の予想を上回り、iPhone Xの部品供給にまつわる不安が和らぐ可能性もある。同社の四半期の売り上げとしては過去最高になる。
iPhone Xは3日に発売。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2日の電話会見で、iPhone Xの予約注文は「非常に堅調」だと述べ、販売開始前から店頭に行列ができているという報道を引き合いに出した。
異常に高いiPhone Xの値段については「米国の携帯電話会社では月額33ドルで購入できる」「1週間に数杯のコーヒー代程度だ。コーヒーショップで1日1杯コーヒーを飲んだ分にも満たない」とかわした。
iPhone Xは数年ぶりにデザインを刷新、大型画面を採用してホームボタンをなくし、顔認識でロックを解除できる新機能を導入した。クックCEOは、iPhone Xは生産を加速できていると説明し、「できる限りの数を、できるだけ早くお客様に届けたい」としている。
一方、iPhone Xの発売を前にした「iPhone 8」と「8 Plus」の売り上げは振るわず、需要は予想を下回る見通しと伝えられている。
クックCEOは、好調な売れ行きを強調する一方で、iPhone 8発売時の不振を認め、「教訓を学ばなければならない」と語った。