北朝鮮、サイバー攻撃で2100億円の資金調達か 国連報告書
(CNN) 北朝鮮が大規模なサイバー攻撃を繰り返し、兵器開発の資金としてこれまでに最大20億ドル(約2140億円)を調達していた疑いが、専門家らの報告書で指摘された。
報告書は、国連安全保障理事会による対北制裁の履行状況を独立した立場から監視している専門家パネルがまとめ、安保理の北朝鮮制裁委員会に提出した。
北朝鮮が制裁の影響から逃れるために、ハッカー集団を使って金融機関や仮想通貨交換所から資金を違法に盗み出し、マネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたとする内容。北朝鮮はこれにより、核兵器や弾道ミサイルの開発資金を獲得した可能性がある。
専門家パネルが半年に一度提出している報告書の概要をCNNが入手し、匿名の国連外交官が内容を確認した。
これまでの報告書でも、北朝鮮が違法な活動で制裁逃れを図っているとの疑いが指摘されていた。
北朝鮮は先週から短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体の発射を繰り返している。6日にも2発が確認された。
また北朝鮮外務省は6日午前、米韓両軍が今月実施している合同軍事演習を改めて非難する声明を発表した。