北朝鮮、複数の飛翔体を発射 米韓当局者が発表
ソウル(CNN) 北朝鮮は31日早朝、複数の飛翔(ひしょう)体を発射した。韓国軍合同参謀本部が確認した。
飛翔体は咸鏡南道(ハムギョンナムド)の虎島半島付近から発射されたという。同本部はCNNに、さらなる発射を警戒して追跡、監視を続け、即応態勢を維持していると述べた。
米当局者は今回の発射についてCNNに、短距離弾道ミサイル2発とみられることを明らかにした。米国や同盟国に脅威を及ぼすことはなく、海に落下したとしている。
米政権高官によると、北朝鮮当局者らは先週、米安全保障当局者に、米朝間の実務者協議がまもなく始まるとの見通しを示していた。
北朝鮮は一方で、5月と今月25日に短距離弾道ミサイルを発射していた。朝鮮中央通信通信(KCNA)は25日の2発について、韓国への警告として金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長自身が指示したと伝えた。
韓国側はこれを、朝鮮半島の安定を損なおうとする「軍事的脅威」だとして非難した。
専門家らによれば、北朝鮮は来月に予定される米韓合同軍事演習に対抗している可能性がある。