シャオミ製カメラ利用で他人の家映る、グーグルがアクセス遮断
(CNN) 中国のハイテク企業シャオミ製のカメラで撮影した映像をグーグルのスマートディスプレー「グーグル・ネスト・ハブ」にストリーミング配信して確認しようとしたところ、他人の家の中の画像が表示されたとの指摘を受け、グーグルは3日、シャオミ製品からのグーグル端末へのアクセスを無効化したと発表した。
グーグルは声明で、「この問題はすでに把握しており、シャオミと連携して問題解決に取り組んでいる」とし、「当面シャオミ製品とわれわれの端末との統合を無効化する」と述べた。
発端はこの2日前、オランダ在住のシャオミ製カメラのユーザーが、カメラの映像をグーグル・ネスト・ハブで見ようとしたところ、他人の家の静止画が表示されたと指摘したことだ。画像にはベビーベッドで寝ている赤ちゃん、ひじ掛けいすでうたた寝する高齢男性、日当たりのいいリビングなどが写っていたという。
日当たりのいいリビングの画像も映し出された/courtesy Dio V
シャオミによると、調査の結果、今回の問題はカメラのストリーミングの質を向上させるために先月26日に行ったキャッシュアップデートが原因だったことが判明したという。同社は問題は修正したとし、ユーザーに迷惑をかけたことを謝罪した。
シャオミによると、今回の問題はシャオミ製カメラ「Mi Home Security Camera Basic 1080p」とグーグル・ネスト・ハブが劣悪なネットワーク環境で統合されている時に発生したという。同社は、根本原因が解決するまで統合サービスを一時的に停止している。
シャオミは、カメラが同社のアプリ「Mi Home」に接続されていれば、この問題は起きないとしている。
ホームセキュリティー用のカメラはこれまでも問題が報告されている。先週にはスマートカメラなどを製造する米ワイズが数百万人分の顧客情報がデータベース上で公開状態にあったことを確認。顧客やカメラ映像の閲覧可能者のメールアドレスのほか、顧客宅で稼働するカメラのリスト、スマートフォンと接続する際に使われるトークンの情報がさらされていた。