ビデオ会議アプリ「ズーム」、新型コロナで利用急増 プライバシーに懸念も

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ビデオ会議アプリ「ズーム」のプライバシーに関する懸念の声が上がっている/Shutterstock

ビデオ会議アプリ「ズーム」のプライバシーに関する懸念の声が上がっている/Shutterstock

(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの人々が自宅待機を指示されるなか、ビデオ会議アプリ「ズーム」の利用が急増しているが、プライバシーに関する懸念の声も上がっている。

マイクロソフトの「スカイプ」や「チームズ」、シスコの「Webex」などの利用も増えているが、ズームは無料版で100人までビデオ会議に参加できるほか、背景をカスタマイズできるなどの機能で人気を集めている。

一方で懸念の声も上がっている。先週だけでも米当局や安全性の研究者などからプライバシー保護について懸念が示された。米ニューヨーク州の司法長官は書簡を送り、ズームが利用者のプライバシーやセキュリティーを確保するために適切な取り組みを進めているか質問した。

ズームは、利用者のプライバシーやセキュリティー、信頼を非常に真剣にとらえていると述べた。ズームは、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、病院や大学、学校、事業がつながり、運営が続けられるよう24時間態勢で取り組んでいると指摘。司法長官がこうした問題を取り上げたことに謝意を示したほか、求められた情報をよろこんで提供するとした。

米連邦捜査局(FBI)は、「ズーム爆弾」と呼ばれる行為について警告を出した。これは、ズームの「会議室」などにハッカーが侵入して、みだらな言葉を投げかけたり、ポルノ画像を投稿したりするというもの。FBIはこうした事案が発生したら通報するよう呼び掛けている。

ズームの創業者で最高経営責任者(CEO)のエリック・ヤン氏は、こうした一部の問題について、利用者がパスワードや追加のプライバシー管理といったセキュリティー機能を実施しなかったために起こったと指摘した。ズームの広報担当は利用者に対し、追加のプライバシー管理機能を作動させることなどを促している。

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