米アップル、マックブック・プロでタッチバーを廃止か
ニューヨーク(CNN Business) 米アップルがノートパソコン「MacBook Pro(マックブック・プロ)」のキーボード上部に搭載されている「タッチバー」を廃止する可能性があることがわかった。ただ、タッチバーはユーザーの中でも評価が分かれるもののひとつで、廃止されても悲しまないファンも多そうだ。
マックブック・プロのデザインはこの5年間大きな変更は加えられていないが、TFインターナショナル・セキュリティーズの著名アナリスト、ミンチー・クオ氏の1月のメモによれば、アップルはタッチバーを廃止する見通し。CNN Businessが中国語のメモを翻訳した。
アップルがタッチバーを搭載したマックブック・プロを初めて公開したのは2016年。キーボード上部のあるファンクションキーがタッチスクリーン式のタッチバーに置き換えられていた。デジタル式のインターフェースには変換候補の表示やショートカットなどの機能もあった。アプリの開発業者がタッチバーを活用するソフトウェアを作成することもできる。
アップルのファンの間では評価が割れた。使い勝手の良さを好む人もいれば、物理的なボタンを懐かしむ人もいた。
クオ氏のメモによれば、2021年のマックブック・プロの14インチと16インチの2モデルで、タッチバーが廃止され、以前の物理的なボタンが復活する見通し。アップルからコメントは得られなかった。
調査会社クリエーティブ・ストラテジーズのテックアナリスト、カロライナ・ミラネジ氏は、タッチバーに対する利用者の反応がまちまちなことから、アップルがタッチバーを廃止する可能性があるとの見方を示す。
ミラネジ氏は、アップルはタッチバーに対する大きな需要を目にしていない可能性があり、タッチバーが利用者にとって価値がないなら追加費用もアップルにとって問題となると指摘した。また、需要が小さければ開発企業からの関心も限られたものとなり、さらにタッチバーの有用性も限定される可能性があるという。