ビットコイン急落、エルサルバドルでの法定通貨化初日
ニューヨーク(CNN Business) 暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格は7日、10%以上急落し、4万3000ドル(約470万円)を割り込んだ。
これに先駆け中米エルサルバドルでは6月の発表通りにビットコインが正式に法定通貨となっていた。ビットコインを法定通貨とするのは世界で同国が初めて。
この措置には国内外から批判の声も上がっており、エルサルバドルでは国民による抗議行動も起きた。
エルサルバドルは過去に200ビットコインを購入しており、6日深夜に200ビットコイン、7日に150ビットコインを追加購入した。現時点で合計550ビットコインを保有している計算になる。
また現在国民は政府公認の電子ウォレットをダウンロードすることが可能。登録者には約3300円相当のビットコインを配布して普及を図る。
ビットコインは6日の時点で最高額5万3000ドル近くで取引されていた。
しかしコインデスクのデータによると、7日のニューヨーク市場では正午までに4万2921ドルまで値下がりした。
こうした動きについて市場関係者からは、エルサルバドルでの政策の実施に関連したものであり、「うわさで買って事実で売る」という投資の格言に基づく現象だとの見方が出ている。