ブラジル大統領がマスク氏批判 CNNとのインタビューで
(CNN) ブラジルのルラ大統領が2日放送のCNNブラジルとのインタビューで、同国と対立を深める米起業家イーロン・マスク氏を厳しく批判した。
ブラジル最高裁は先月末、同国でマスク氏が所有するX(旧ツイッター)を停止するよう命じた。これに対してマスク氏が強い反発を示している。
ルラ氏はインタビューで「ブラジルの司法制度は、マスク氏が富豪だからといって世界はかれの『何でもありの極右』主義につきあう義務などないという、重要なシグナルを送ったのではないか」と主張した。
マスク氏による買収以降、広告主が激減しているXにとって、ブラジルは重要な市場。だが同国とマスク氏の間では、言論の自由や極右アカウント、偽情報をめぐって対立が続いてきた。
最高裁はマスク氏にブラジルでの法定代理人を任命するよう求めたが、同氏が拒否したため、全国でXのサービスを停止。これを受け、先週末の間にルラ氏自身を含む国民がXに別れを告げた。
マスク氏は3日、ブラジルで「司法による越権に抗議し、言論の自由を守る」ために実施されるというデモ行進へのリンクをXに投稿した。