子ども時代に行っておきたい世界の重要スポット10選
また来館した子どもたちには「Passport to Knowledge(知識へのパスポート)」と呼ばれるガイドブックが渡される。子どもたちは、それを使って「Knowledge Quest(知識の探求)」と呼ばれるキオスクで遊んだり、興味を持った場所をブックマークしたり、後から図書館のウェブサイトの個人用ページで詳しく調べたりすることができる。
ニューヨーク市
ニューヨーク出身でなければ、誰でも幼少期に一度はニューヨークを訪れるべき、とベローズ氏は語る。
ベローズ氏は、マンハッタンを船でめぐる観光ツアー「サークルラインクルーズ」に参加し、マンハッタン島の周りを航行しながらマンハッタンがいかに小さいかを確認することを勧める。このツアーに参加すれば、マンハッタンが、スタテンアイランドや(ブルックリン区やクイーンズ区がある)ロングアイランド、さらに米国本土の一部であるブロンクスとどれほど深くつながり、関わっているかが分かる。
自由の女神やブロードウェイショー、さらにクリスマス用に飾られたニューヨークの街を初めて見た時の衝撃は「子どもたちの心に深く刻まれるだろう」(ベローズ氏)
ロンドン
ロンドンは、最寄りの大都市や国立公園を一通り探索した米国の親たちが、最初に子どもたちを連れて行きたいと考える外国の都市だ。
ベローズ氏は「ロンドンの人々も英語を話すが、子どもはマーマイト(ビールの酒粕を主原料とし、独特の風味を持つ英国の食品)などを通じて、そこが外国であることを実感する」と語る。
年上の子どもたちは、ロンドン塔にまつわるおぞましい実話に興味を持つだろう。ロンドン塔は、イングランドを征服したウィリアム1世が1070年代に建設に着手した欧州初の要塞だ。1536年にロンドン塔で処刑された王妃アン・ブーリンの亡霊が今でも出没するとうわさされる。
トリム(アイルランド)
アイルランド東部の町トリムにあるトリム城の近くに、ブラック・フライアリーと呼ばれるドミニカ修道院の跡がある。