メキシコが世界に誇れる10のこと
(CNN) メキシコと聞いて思い浮かぶのは、冷えたビールや人気のないビーチか。
たしかにメキシコのイメージとして説得力はあるが、それだけでは世界で最もすばらしい国の1つであるメキシコが持つ多様性や優越性のほんの一部しかとらえていない。今回はメキシコが世界に誇れる10のことを紹介する。
1、死者の日
祖先を崇拝する文化は数多く存在するが、大切な故人の追悼を芸術、食べ物、コミュニティーのフィエスタ(祝祭)にしてしまうのはメキシコ人だけだろう。
メキシコの人々は11月1日の「死者の日」に、亡くなった家族や友人のためにオフレンダと呼ばれる祭壇を作る。各オフレンダには故人の写真、食べ物、飲み物、骸骨の形をしたキャンディー、ろうそく、さらに現地で「死者の花」と呼ばれるアステカ・マリーゴールドなどが飾られる。
同国では11月1日に子どもの魂が、2日に大人の魂が家族や友人に会いに戻ってくると考えられている。
「死者の日」の祭りはメキシコ各地で行われるが、メキシコ市のサン・アンドレス・ミスキック、ミチョアカン州のパツクアロやハニツィオで開催される祭りは特に装飾が凝っていることで知られる。
2、バンダ
世界のほとんどの国では、管楽器はパーティーなど、特別な時にしか演奏しないが、メキシコでは毎日のように金管楽器の音が聞かれる。ラジオでチューバ(それも本物のチューバ)がベースラインを担当する音楽が1時間おきに流れる国はメキシコ以外にないだろう。
その理由は「バンダ」と呼ばれるメキシコの伝統音楽にある。バンダは通常、金管楽器、木管楽器、さまざまな打楽器の奏者10~12人で構成される。メキシコを旅行すると誰もがマリアッチ(楽団)の演奏に魅了されるが、バンダは、ランチェラ、ケブラディータ、コリドスといった、より広い音楽のジャンルの1つだ。