ライオンの赤ちゃんや猫、ワニのミイラが大量に出土 エジプト
(CNN) エジプトの首都カイロ郊外で行われていた神官の墓の発掘作業で、猫やワニ、ライオンの赤ちゃんのミイラや像などが大量に出土した。
エジプト考古相の23日の発表によると、出土品は紀元前7世紀のもので、それだけで博物館ができるほどの量がある。
このうち象形文字が描かれた木棺25個には、猫類のミイラと猫の木像およびブロンズ像75体が入っていた。
猫の像/KHALED DESOUKI/AFP via Getty Images
大型猫のミイラは5体あり、このうち2体をCTスキャンで調べた結果、ライオンの赤ちゃんだったことが分かった。
古代エジプトでペットとして飼われたり崇拝されたりしていた猫のミイラはそれほど珍しくない。しかしライオンのミイラは非常に珍しいという。
ほかにも3体のワニ像の中からワニのミイラが見つかったほか、オシリス神を描いたブロンズ像73体と、コブラやコガネムシ科の昆虫などのミイラも出土した。
出土したのはカイロ南部のギザのピラミッド近くにあるサッカラ遺跡。同地にはエジプト第5王朝に仕えた神官の4000年前の墓がある。