北朝鮮を見渡せるスターバックス、韓国ソウル郊外にオープン
ソウル(CNN) 韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線近くの展望台に、北朝鮮を見渡せる米スターバックスの新店舗がオープンした。
新店舗は韓国の首都ソウル北郊の金浦市にある愛妓峰(エギボン)平和生態公園の展望台にあり、コーヒーを飲みながら南北を隔てる川をはさんで対岸の北朝鮮を見晴らすことができる。
開業した11月29日には、店の前の展望デッキに大勢の客が詰めかけた。
天気が良ければ北朝鮮の開豊郡の農場や低層の建物が見える。双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを使えば人々の姿が見えるかもしれない。
平和生態公園の展望台でスターバックスのコーヒーを飲む韓国の退役軍人ら/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images
地元住民(48)は「このおいしいコーヒーを、目の前の北朝鮮の人たちと分かち合うことができれば」とロイター通信に語った。
金浦市長はこの地を「韓国文化の魅力」を象徴する「独特の」場所と形容する。
地元自治体はこの地の歴史的重要性を利用して、観光客を呼び込もうとしてきた、
展望台のある平和生態公園は、朝鮮戦争当時、南北の激戦地だった154高地にある。韓国人や外国人観光客は、非武装地帯を訪れるツアーの代わりとしてスターバックスを利用できる。