米東海岸大荒れ ニューヨークで竜巻2件、首都で千世帯停電
ニューヨーク(CNN) 米東海岸が8日、大荒れの天気に見舞われた。寒冷前線の通過にともない、ニューヨーク市内で2件の竜巻が発生したほか、広い範囲で豪雨や強風が観測された。
1件目の竜巻は、ニューヨークのロッカウェー半島西端で発生。最大風速約30メートルの強さで野球場などを通過し、海岸から内陸方向へ約600メートル進んだところで消滅した。住民が撮影したビデオは、砂とがれきが渦巻く模様をとらえている。気象当局によれば比較的弱い竜巻だったものの、樹木や送電塔が倒れ、一部の建物にも軽度の被害が出た。地元消防士の話によると、車が横転したり窓が割れたりする被害が報告された。
2件目は午前11時30分ごろ、1件目の現場から北へ約15キロのブルックリンで発生した。最大風速約50メートル、幅約50メートルの規模で、約800メートル移動したが、死傷者は報告されていない。
一方、首都ワシントンでは激しい雷雨の影響で1000世帯近くが停電した。同市東郊では、イベント会場から避難しようとして12人が負傷した。
ニューヨーク郊外で開催される予定だった全米オープン男女シングルスの試合は9日に延期された。