16年大統領選での出馬否定 人気衰えぬクリントン国務長官
(CNN) 米国のクリントン国務長官は21日までに、2016年の米大統領選での去就について触れ、立候補する考えはないとの立場を改めて強調した。マリ・クレール誌との会見で述べた。
長官はこの中で、国政や国際政治、指導者としての舞台で20年間過ごしていると指摘。その上で、「自分の時間をただ取り戻したい。一個人に戻りたい。そのことを楽しみにしている」と語った。今年11月の大統領選をへた新政権発足に伴い、政治から身を引く考えを示唆したともみられる。
クリントン氏はまた、米国民が女性を大統領に選ぶ日に立ち会えることを期待するとも語った。その時は喝采(かっさい)を送りたいとも述べた。
16年大統領選での同氏の動向については、国務長官を退任後はいったん休養して充電に努め、政治に復帰して欲しいとの期待が支援者らの間で強い。交流サイト「フェイスブック」ではクリントン氏の16年大統領選での立候補を促すページも出来ている。
長官は今年2月の会見でCNN記者に「政治は自分のDNAとなっている」とも語っていた。
元大統領夫人でもあるクリントン氏は、オバマ政権で最も好感を集める閣僚だけでなく、世界的な人気も誇る。同氏は08年の大統領選の民主党の指名候補争いでオバマ氏と最後まで接戦を演じた。