60万世帯で停電続く、死者6人に 米北東部の猛吹雪
ニューヨーク(CNN) 米北東部に猛吹雪をもたらした低気圧は海上へ抜ける見通しだが、現地時間9日の時点で60万世帯近くが停電したまま夜を迎えようとしている。交通事故などによる死者は6人に上った。
ニューヨークやニューイングランドなど各地では大雪と低温、ハリケーン級の強風の影響で、一時計63万5000世帯が停電。米郵政公社も配達を中止した。空港閉鎖が相次ぎ、約4800便が欠航となった。
当局によると、交通事故による死者はニューヨークとコネティカット、カナダのオンタリオ州南部で、少なくとも計4人に上った。またコネティカット州の男性(49)が除雪作業中に死亡、マサチューセッツ州ボストンの少年(12)が一酸化炭素中毒で死亡した。
積雪はコネティカット州で最大96センチに達した。同州では一時、1時間の積雪量が10センチを超えた。ボストンでは53センチ、ニューヨーク州ロングアイランドでも70センチ近くの積雪があった。
マサチューセッツ州沿岸部では9日、高潮の恐れがあるとして住民に避難命令が出た。一方で降雪は峠を越え、マサチューセッツ、ロードアイランド各州の車両通行禁止は同日午後4時に解除された。ニューヨークのハイウエーでは数百台の車が立ち往生している。
マサチューセッツ州プリマスでは9割の世帯が停電し、原子力発電所の電源が一時停止したものの、ただちに非常用発電機が作動した。