少女の葬儀に米大統領夫人が参列 就任式参加も銃撃事件の犠牲に
(CNN) ミシェル・オバマ米大統領夫人は9日、出身地シカゴで暴力集団による銃撃事件の犠牲となった少女の葬儀に参列した。少女は高校のバンドの一員として、オバマ大統領の2期目の就任式で行進に参加したばかりだった。
死亡したのはハディヤ・ペンドルトンさん(享年15)。就任式の晴れ舞台からわずか8日後の先月29日、暴力集団に銃で撃たれて死亡した。現場はオバマ一家のシカゴの自宅のすぐ近くだった。ハディヤさんは成績優秀で、反暴力キャンペーンにも積極的に参加する生徒だったという。
葬儀にはミシェル夫人のほかに、シカゴ出身のダンカン教育長官、ジャレット大統領上級顧問も参列。イリノイ州のクイン知事、市民権活動家ジェシー・ジャクソン師の姿もあった。
オバマ大統領は遺族への手書きのメッセージで「胸が張り裂ける思いだ」と述べ、「この愚かな暴力をやめさせるため、引き続き全力を尽くす」と約束した。大統領は銃による暴力を防ぐための措置として、殺傷力の高い銃や大容量弾倉の禁止、銃購入者への身元調査の強化などを主張している。