「息子の遺灰をまいて」 母の願いに世界中から協力者
(CNN) 3年以上前に息子を亡くして悲しみに暮れていた米メーン州の母親が、息子の遺灰を海や山にまこうと思い立ち、インターネットの交流サイト「フェイスブック」で友人たちに協力を求めた。この呼びかけに、世界各地の人々から予想もしなかった数の申し出が寄せられている。
同州オーバーンに住むホーリー・トウォーミーさんの息子、シージェイさんは2010年、20歳で自殺した。ホーリーさんはシージェイさんが残した持ち物の中に手掛かりがないかと探し、カウンセリングを受け、サポートグループにも参加したが、絶望のふちからはい上がることはできなかった。
ホーリーさんはある時、シージェイさんが登ることのなかった山や訪れたかったであろう海に遺灰をまいて、さまざまな景色を見せてやりたいと考えた。
フェイスブックで全米の友人たちに「遺灰をまいてほしい」と依頼したところ、インドからジャマイカまで、世界各地の身知らぬ人からも協力の申し出が相次いだ。