NYビル爆発の死者8人に、5人不明
(CNN) 米ニューヨーク市北部イーストハーレム地区で12日に起きたビルの爆発で、13日夜までに8人が遺体で見つかった。市消防局が明らかにした。
爆発で倒壊した2棟のビルには集合住宅のほかに教会やピアノ店が入居しており、消防などはこの日も、まだ煙がくすぶるがれきをかきわけて捜索作業を続けた。警察によると、まだ少なくとも5人の安否が確認できていないという。
遺体で見つかった8人は、21~67歳の女性など、これまでに4人の身元が確認された。ビルに入居していた66人には市が仮設避難所を提供している。
当局は当初、ガス漏れが原因で爆発が起きたとの見方を示していたが、デブラシオ市長は13日、原因はまだ調査中だとして、「爆発に至るすべてが判明したわけではない」と語った。
原因については警察の放火捜査班や米国家運輸安全委員会(NTSB)が究明に当たっている。
電力ガス会社のコンエジソンは、周辺のビルの住民から12日午前9時13分にガス漏れの通報があり、係員を急行させたが、現場に到着した時は爆発が起きた後だったと説明。通報者は、爆発の前日からガス臭がしたと話していたという。
この地区では2011年1月と13年5月にもガス臭の苦情があり、コンエジソンが修理を行っていた。今年2月の点検では問題は見つからなかったとしている。