米大統領とウクライナ首相が会談、住民投票控え緊迫
(CNN) オバマ米大統領とウクライナ暫定政府のヤツェニュク首相が12日、米ホワイトハウスで会談した。オバマ大統領は、ロシアがクリミア半島から部隊を撤収させなければ代償を負うことになると警告。ヤツェニュク首相は「決して屈しない」としながらも、ロシアとの友好関係も保ちたい意向を示した。
オバマ大統領は記者団に、「ロシアが今のまま進み続けるのなら、我々だけでなく国際社会が、ロシアの国際法違反に対して代償を負わせざるを得なくなる。(ロシアの)プーチン大統領が別の道を取ることを望む」と語った。
ヤツェニュク首相は「我々は主権をかけて戦っており、決して屈することはない」と強調。ウクライナは「現在も今後も西側諸国の一部」だと言明する一方で、「ロシアの良き友人であり、パートナー」であることは変わらないと付け加えた。
ヤツェニュク首相はワシントンで開かれた外交政策シンクタンク、アトランティック・カウンシルの会合でも、「我々は今でもロシアとの自由で対等な関係を望んでいる。しかし軍事侵攻下ではそれができない。軍事的選択がこの危機を打開するための最善の選択肢だとは思えない」と指摘した。
ヤツェニュク首相はオバマ大統領との会談に先立ち、米国務省のケリー長官とも会談。13日にはニューヨークを訪れ、国連安全保障理事会で演説する。