米同時テロの身元不明遺体、NYの記念博物館に安置へ
(CNN) 2001年の米同時多発テロの現場で発見され、身元不明のままとなっている遺体やその一部が、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地にこの春オープンする「国立9・11記念博物館」内に安置される見通しとなった。
当局の報道担当者はCNNに、遺体を館内に安置する計画が進んでいると語る一方、正式には遺族に連絡したうえで発表すると述べた。遺体やその一部は約8000に及ぶという。
博物館の報道担当者によると、安置所の前の壁には古代ローマの詩人ウェルギリウスが書いた「あなたが記憶から消し去れられることは決してない」という一節が刻まれる。身元確認のための鑑定作業はここで続行するが、検視官と遺族以外の立ち入りは禁止される。
身元不明遺体の安置場所を巡っては、遺族が発言権や議会公聴会の開催を求めて訴訟を起こすなど、激しい議論が続いていた。