「ソマリアの母に会いたかった」 航空機で密航の少年 米
(CNN) 10代の少年がハワイアン航空機の車輪格納部に潜んで米カリフォルニア州からハワイにたどり着いた問題で、この少年は、母親に会うためソマリアに行きたかったと話しているという。当局者が22日、CNNに明らかにした。
少年の身元は公表されていないが、年齢は15歳とされる。現地で保護されて22日午後現在、ハワイの病院に入院している。
当局者によると、少年は20日午前1時過ぎ、米カリフォルニア州サンノゼの空港にフェンスを乗り越えて侵入し、ハワイアン航空45便の車輪格納部に潜り込んだ。同機が離陸したのは同日午前7時55分だった。
同機の行き先は知らないまま、ただ近くにあった機体を選んだとみられる。同機はそのままハワイのマウイ島に到着し、少年は空港で保護された。
少年が通っていたとされるカリフォルニア州サンタクララ高校の生徒によると、少年は数週間前に転校してきたばかりで、ひどく内気で無口だったという。
少年は狭い車輪格納庫に潜り込み、着陸直後に意識を失ったと話している。約5時間の飛行中、同機は高度3万8000フィート(約1万2000メートル)に達して空気は薄くなり、気温は氷点下に低下。生きていられたのは極めて幸運だったと関係者は指摘している。