ISIS攻勢に陰り、守勢目立ち始める 米国防総省が分析
米政府によると、両国に入国済みもしくは入国を試みた米国人は推定で約150人。欧米諸国の出身者総数は約90カ国の3000人とみている。
ただ、米情報機関当局者はCNNの取材に、ISISの中核的な機能に根本的な変化はみられないとも分析。交戦で人的損失を被ったとしても、その多くは中堅レベルの戦闘員であり大半の補充は可能と指摘。
また、シリア内に築く大規模な逃避先はそのままであり、訓練や作戦立案、攻撃の出撃に障害はないとも述べた。イラクとシリアの間で戦闘員の行き来や物資運搬は自由に行われているとも語った。
情報機関当局者はその上で、ISISがテロの世界で最も富裕な組織であることに注意を促した。数億ドル規模の資金を握り、勧誘に乗った多数の新たなメンバーを持ち、巧みなプロパガンダ戦術を駆使していることも指摘した。