公民権団体の入ったビル前で爆発、FBIが捜査 米
(CNN) 米コロラド州で6日、全国有色人種向上協会(NAACP)の支部の入った建物近くで爆発事件が起き、連邦捜査局(FBI)が捜査している。
NAACPは米国で最も古い公民権運動組織。爆発したのは即席爆弾だったが、そばに置いてあったガソリン缶には引火せず、けが人はなかった。
目撃者はCNNの系列局KDVR-TVに「突然、どかんという大きな音がした」「煙があたりに充満し、建物の外壁が焦げた」と述べた。
FBIは白のピックアップトラックで現場から去った40歳前後の男の行方を追っている。車のナンバープレートは隠されていたか外されていたという。
男が車で立ち去るところを見ていた別の目撃者は「子どもたちもいたから、心臓が止まりそうだった。がっしりした白人男性だった。何事もなかったかのように運転していた」と述べた。
FBIはNAACPを狙った犯行かどうか明らかにしていない。だが同じビルに入っているのは理髪店で、こちらが標的だったとは考えにくいとの声も上がっている。
同支部のヘンリー・アレン支部長もKCNCに対し、「私たちの公民権のための活動が誰かの注意を引いたのは明らかだ。世の中には私たちの活動を快く思っていない人もいる」と語った。