１５歳と１１歳の姉妹が兄を射殺　米

（ＣＮＮ） 米フロリダ州で１５歳と１１歳の姉妹が１６歳の兄を射殺したとして計画殺人の容疑で拘束され、７日に裁判所に出廷した。州検察は同日の記者会見で、少年事件として扱うか大人として訴追するかは３０日間の拘留中に決めると説明した。

姉妹は別々の施設で３０日間勾留される予定。警察の調べに対し、兄にいじめられていたと話しているが、はっきりした動機はまだ分かっていないという。

ＣＮＮ系列局ＷＪＡＸによれば、１５歳の少女は兄に殴られて部屋に閉じ込められたと供述。同州コロンビア郡の自宅で５日、兄が眠ったところを見計らって両親の寝室から拳銃を持ち出し撃ったと話している。

両親の寝室には鍵がかかっていたため、少女は外に面した窓を破って室内に入り込み、銃に弾丸を込めて兄に向けて１発撃ったとされる。１１歳の妹は姉に手を貸した疑いがかけられている。姉は容疑を認めているという。

姉妹は事件後、約６キロ離れた町まで歩き、妹が友人の母親に電話して自宅から逃げてきたと説明した。次に警察に電話して間もなく到着した警官に事情を聴かれ、姉は当初は平静を装っていたが、やがて泣き崩れて兄のことを告げたという。

警察からの連絡で自宅へ急行した捜査員が、リビングルームに倒れていた少年を発見した。両親は仕事のため不在で、自宅では３歳の妹を含む４人兄弟が留守番をしていたという。

両親は育児放棄の罪に問われ、裁判所に出廷した。父は子どもたちとの接触を禁じられ、母は条件付きで面会が認められた。

保安官によれば、育児放棄は今回の殺人事件とは無関係で、１５歳の娘が毛布１枚とバケツ１個を与えられただけで何度も寝室に閉じ込められた問題に関連しているという。