耐性菌で2人死亡、100人超に感染の疑い 米病院
(CNN) 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)は18日、ロナルド・レーガンUCLA医療センターで薬剤耐性菌に感染した2人が死亡したと明らかにした。100人以上に感染した恐れがあるという。
UCLAの声明によれば、同医療センターで7人の患者が抗生物質の効かない細菌「カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)」に感染した。うち2人はCREの感染が死亡につながったという。
同医療センターでは、これ以外に昨年10月から今年1月にかけて内視鏡の処置を受けた179人の患者に連絡を取っている。自宅で受けられる感染の有無を調べる検査を提供するという。
2つの内視鏡はメーカーの指示通り消毒されていた。だが内部調査の結果、CREはすい臓や胆のう、胆管の検査や治療に使われる特殊な内視鏡を介して感染した可能性があることが分かったという。
同医療センターに対してはロサンゼルス郡の保健当局が立ち入り検査を行ったが「感染対策の違反は見受けられなかった」という。
米疾病対策センター(CDC)のウェブサイトによれば、CREのなかには大半の抗生物質に耐性をもつものがあるという。感染すると最悪の場合、半数が命を落とす恐れがある。