クリントン、サンダース両氏が対話集会 人種問題に重点
サンダース氏はこれをはねつけようとばかりに人種問題を取り上げ、刑事司法制度の改革や、黒人学生への大学教育を念頭に設立された歴史的黒人大学(HBCU)に対する資金援助の拡大を約束した。
一方クリントン氏は、警官による銃撃などで子どもを亡くした黒人女性らに起立を促して聴衆に紹介し、「人種の壁という深刻な問題を、私たち白人は特に率直に認めなければならない」と訴えた。
クリントン氏はまた、国務長官時代の電子メールをめぐる問題について、何も恐れることはないと説明。「25年に及ぶ公務経験の中でこうした攻撃を何度も受けたが、そのたびに結局問題なしと判明している」と強調した。
「草の根の改革者」を自認するサンダース氏は、クリントン氏がウォール街からの多額の献金に頼っていると批判してきた。これに対してクリントン氏は、「反ウォール街」を連呼するだけでは大統領を務める基盤になり得ないとの主張から、サンダース氏を「一つ覚えの候補」と呼んで反撃している。