スーパーチューズデーで見えた6つのポイント
6.ライバルの足を引っ張るケーシック氏とカーソン氏
ケーシック・オハイオ州知事に撤退を求める声が強まっているのは、トランプ氏に対抗する候補の票を同氏が奪っているからだ。
例えばバージニアでのケーシック氏の得票率は9.4%。一方、ルビオ氏は2.8ポイントの差でトランプ氏に敗れた。ルビオ氏はCNNとのインタビューで「互角の争いだった。もっと候補者が少なければ勝てたはず」と話した。
勝者総取り方式のオハイオを前に、ケーシック氏への撤退圧力はさらに強まるだろう。ルビオ氏がフロリダに加えてオハイオを制した場合、両州で一気に計165人の代議員を獲得できる。しかしケーシック氏が残留していたらそれは無理だ。
ただケーシック氏からみれば、自分の足を引っ張っているのはルビオ氏だということになり、協力は望めそうもない。
元神経外科医のカーソン氏もまた、撤退を拒否している。カーソン氏は代議員をほとんど獲得できていないものの、福音派の支持基盤がクルーズ氏と重なるため、票が割れる原因となっている。