スーパーチューズデーで見えた6つのポイント
(CNN) 米大統領選に向けた民主、共和両党の候補者指名争いは、南部諸州などの予備選、党員集会が集中した1日の「スーパーチューズデー」で序盤のヤマ場を越えた。この日の結果から見えたものはなにか。
共和党の実業家トランプ氏と民主党のクリントン前国務長官は、どちらも指名獲得こそ果たしていないが、最有力候補としての地位を一段と固めた。
共和党ではトランプ氏が全11州のうち7州で勝利を収めたのに対し、クルーズ上院議員は3州、ルビオ上院議員は1州にとどまった。民主党でもクリントン氏が11州中7州を制し、サンダース上院議員を大きく上回る結果となった。
序盤最大の決戦を経て明らかになったことを、候補者別のポイントにまとめる。
1.連合を率いるトランプ氏
トランプ氏は序盤の州でも示してきた通り、今やひとつの連合体を率いていることが分かった。
ニューハンプシャーとマサチューセッツでは穏健派の白人労働者層から、またサウスカロライナやテネシー、アラバマ、ジョージアではキリスト教福音派からの支持が、それぞれ証明された。バージニアでの記録的な投票率は、同氏の存在で共和党の支持基盤自体が広がったことを示している。
トランプ氏は勝利宣言でこう述べた。「私は団結を促すまとめ役だ。ちょっと信じがたいと言われるだろうが、信じてほしい」
共和党のレースでは今後も同氏が独走を続け、ライバル候補たちが対抗馬の座をめぐって果てしない争いを続けることになる。