5州の予備選を終えて――15日の結果を分析
5.ルビオ氏は20年に期待か
ルビオ氏はフロリダでトランプ氏に敗れた以上、指名獲得の望みはないことを認識した。そこで同氏がかけたのは、反トランプ氏の印象を残しつつ去ることにより、将来予想される反動で再び追い風に乗るという可能性だ。
ルビオ氏は演説で「米国民は恐れや不満に屈してはいけない」「私は自分なりの道を選んだ。それを誇りに思っている」と述べた。
フロリダの結果はルビオ氏の敗退だけでなく、共和党が12年大統領選での敗北を受け、ヒスパニック(中南米)系など少数派を味方につけようと巻き返しを図った努力が完全に拒否されたことを意味する。
それでも44歳という若さのルビオ氏は、将来再び復活してくる可能性が十分にある。
共和党の戦略専門家、リック・ウィルソン氏はルビオ氏の選挙戦について、レーガン元大統領が1976年大統領選の指名争いでフォード元大統領に敗れた経緯に通じるところがあると指摘した。レーガン氏はその4年後に復活して大統領に就任し、2期8年にわたって共和党政権を率いた。