トランプ氏のツイートに「反ユダヤ的」の批判 騒動の経緯は?
しかし、米ユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」指導部のジョナサン・グリーンブラット氏は同日夜の声明で「トランプ陣営は責任のなすり合いをやめ、白人至上主義サイトから持ってきた反ユダヤ的な画像を投稿したと認めるべきだ」「トランプ氏はとうの昔に、陣営周辺をうろつく過激主義者をきっぱりと拒否し、反ユダヤ主義や偏見、憎悪を否定する立場を示すべきだった」と主張した。
グリーンブラット氏によれば、画像の問題は六角星だけではない。背景にたくさんの紙幣を描いたデザイン、そしてクリントン氏の「腐敗」を非難する言葉との組み合わせが、「ユダヤ人は金の亡者」「ユダヤ人が政治を支配している」といった固定観念を連想させるという。
トランプ氏と白人至上主義者とのつながりが指摘されたのは、これが初めてではない。党指名レースでトランプ人気の一端を担ったのは白人至上主義者だったし、同氏はネオナチの発言をリツイート(転載)して非難を浴びたこともある。
今年2月には白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の元最高幹部、デービッド・デューク氏に支持を表明され、ただちに拒否しなかったことが問題視された。
4月には、トランプ氏の夫人について記事を書いたユダヤ系の女性記者が同氏の支持者らから差別的な嫌がらせや脅迫を受けたが、同氏は「何も知らない」と言い張り、支持者を制止しようとはしなかった。