オバマ氏、プーチン氏がハッキング関与とほぼ名指し 米大統領選で
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は16日、今年最後となる記者会見を行い、ロシアがハッキングにより米大統領選に介入したとされる問題に関し、ほぼ名指し同然でプーチン大統領の関与を指摘した。こうした動きに対する報復を誓うとともに、オバマ政権の対応が遅すぎたとの批判から自身を擁護した。
オバマ氏は会見で、プーチン氏がこうしたサイバー活動を命じたかどうかについては明言を避けたものの、、ロシアの政治はトップであるプーチン氏により厳しく統制されていると指摘。「ロシアでプーチン氏なしに物事が動くことは少ない」「これはロシア政府の最上層部で起こったことだ」と述べた。米情報機関はこうしたサイバー活動について、共和党候補だったドナルド・トランプ氏を利する目的で行われたとの見方を示している。
オバマ氏はまた、9月に中国で行われた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の場で、米大統領選へのハッキングについてプーチン氏に自ら直接「やめろ」と要求し、「やめなかったら深刻な結果を招く」と警告していたと明かした。それ以降はさらなる大統領選への介入は見られなくなったという。ただ、告発サイト「ウィキリークス」を通じたリークはこれ以前にすでに発生していたという。