ロシア疑惑、フリン前大統領補佐官が免責要求 トランプ氏も支持
(CNN) トランプ米大統領の側近らが昨年の大統領選前後にロシア側と連絡を取っていたとされる件の調査に関連し、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日までに、弁護士を通じ、訴追免責を条件に連邦議会で証言する意向を明らかにした。
これを受けトランプ氏は31日朝、ツイッターで、フリン氏の免責要求を支持する考えを表明。「これはメディアや民主党による歴史的な規模の魔女狩り(大統領選大敗の言い訳だ)となっており、マイク・フリン氏は訴追免責を求めるべきだ」と述べた。
スパイサー大統領報道官が同日に明かしたところによれば、トランプ氏は、フリン氏が議会で証言して、ロシアとのつながりに関する話を公にすべきだと考えているという。
ただ、31日午後の時点では、捜査関係者らはフリン氏の申し出を受け入れていない模様だった。民主党筋は、議会情報委員会の民主党議員らがこの申し出に抵抗感を示していると明かした。
下院情報委員会の民主党トップを務めるシフ議員は31日、フリン氏の要求に応じるかどうか明らかにするのは時期尚早だとの見方を示した。ただ、より広い文脈で、「我々はまず、国家安全保障担当の前大統領補佐官が訴追免責を求めることがいかに深刻で重大なステップなのかを認識するべきだ」と声明で述べた。
一方、下院情報委員会のニューネス委員長(共和党)の報道担当者は、フリン氏の召喚について同氏の弁護士と会談したことを明らかにした。ただ、訴追免責の件は議論されなかったという。
上院情報委員会の報道官は31日、同委員会がフリン氏の申し出を受け入れるかどうか明言を避けた。ただ同委員会筋は、確言するには時期尚早としながらも、受け入れの可能性は低いとの見方を示した。
複数の捜査当局者が31日にCNNに明かしたところによれば、米連邦捜査局(FBI)が再度フリン氏から事情聴取したり、何らかの免責を与えたりすることを検討している気配はない。免責の付与はFBIではなく、米連邦検事や司法省が判断する。