殺人事件が急増、FBIに助け求める 米ボルチモア市
(CNN) 今年に入って殺人事件が多発している米メリーランド州ボルチモア市のキャサリン・ピュー市長は26日、「殺人事件は手がつけられない状態だ」と語り、米連邦捜査局(FBI)に支援を求めた。ボルチモア市では今年に入って殺人事件が急増。すでに被害者の数は100人を超え、過去約20年で最悪の水準となっている。
ピュー市長は「あまりにも多くの銃が出回っている。できる限り協力を求めていきたい」と語った。
ピュー市長の報道官によれば、市長はFBIボルチモア支部を担当する特別捜査官と面会し、暴力犯罪を取り締まる地元警察に協力するためにさらなる捜査官を派遣するよう求めた。全米の支部からのさらなる応援を頼む可能性もあるほか、すでにボルチモアで警察と協力して暴力犯罪の捜査にあたっている捜査官を、継続して同市で活動させる可能性もあるという。
警察によれば24日にはさらに3人が殺害され、今年に入って同市で殺害された人の数は101人に達した。これから暑くなるにつれ、状況はさらに悪化すると見られている。
報道官は「ボルチモアでは毎年夏に暴力事件が非常に多くなる傾向がある。市長は殺人や世間に大量の銃が出回っている問題やギャングの活動について対処したいと考えている」と述べた。
市長はFBIに犯罪取り締まりのための最新技術を地元警察に提供するよう求めているという。市長はさらなるFBIからの協力について来週にも発表を行いたい意向だという。