トランプ氏、前FBI長官をけん制 「会話テープないことを願うべき」

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解任されたコミー前FBI長官(右)とトランプ大統領

解任されたコミー前FBI長官(右)とトランプ大統領

(CNN) トランプ米大統領が米連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任した件に関連し、トランプ氏は12日、「コミー氏は報道機関へのリークを始める前に、我々の会話の『テープ』がないことを願った方が良い」とツイッターで述べ、コミー氏に対し事実上の脅迫と受け取れる発言を行った。

両者の会話の録音記録が存在する可能性をちらつかせ、必要とあればコミー氏に対抗するため公表する思惑を示したものとみられる。

トランプ陣営とロシアの関係を捜査する各種機関とトランプ氏との間で対立が続くなか、今回の発言により事態は異例の展開を遂げている。

ホワイトハウスのスパイサー報道官は同日午後の記者会見で、トランプ氏の警告は「脅迫ではない」との見方を提示。トランプ氏はホワイトハウス内の会話を録音しているのかとの質問に対しては、大統領からこれ以上付け加えることはないと重ねて強調した。

トランプ氏が今週コミー氏を解任した際には、ニクソン元大統領が1973年にウォーターゲート事件の捜査に当たっていた特別検察官の解任を決定したことと比較する見方が出ていた。ウォーターゲート事件をめぐるスキャンダルは、ニクソン氏がホワイトハウス内の会話を録音していたのが明るみに出たことを受け、劇的に加速した。

今回の問題に詳しい筋は同日、CNNに対し、コミー氏は自身とトランプ氏との間の会話を録音したテープに関し一切懸念していないと言及。「もしテープが存在したとしても」、コミー氏が懸念するような内容が記録されている可能性はないと付け加えた。

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