ロシアなどへの制裁強化法案、米下院が大差で可決
(CNN) 米下院は25日、ロシアやイラン、北朝鮮に対する制裁強化法案を可決した。大統領が制裁を緩和しようとした場合、議会がこれを阻止できるようにする仕組みも盛り込まれている。
法案は賛成419、反対3の圧倒的多数で可決された。反対の3人は全て与党・共和党の議員だった。
この法案は今後、上院へ送られる。上院外交委員会のコーカー委員長は、下院で追加された北朝鮮への制裁部分に修正を加えたい意向を示している。
上下両院の賛成議員らは、議会の夏休み入りの前に上院通過まで持ち込みたい意向を示していた。しかし上院では現在、医療保険制度改革(オバマケア)代替法案に関心が集中しているため、実現は難しそうだ。
トランプ政権は制裁強化をめぐる議会の権限拡大に抵抗を示してきたが、修正には至らなかった。トランプ大統領が法案に署名するかどうかは不透明だが、仮に拒否権を行使した場合も、議会で3分の2以上の賛成が得られれば覆すことができる。