米国指導者への支持率が過去最低に 中国より下 国際調査
(CNN) トランプ米大統領の就任から間もなく1年。世界から見た米国の指導者への支持率が過去最低水準に落ち込んでいることが19日までに分かった。米ギャラップが134の国と地域を対象に行った世論調査で明らかになった。
調査の結果、米国の指導者に対する世界の支持率は30%と、中国の31%を下回った。ロシアと比較してもわずか3ポイントのリードにとどまっている。支持率トップはドイツの41%だった。
ギャラップによれば、米国の指導者の支持率は昨年のオバマ前政権下の48%から20ポイント近く低下。これまでの最低だったジョージ・W・ブッシュ元大統領の最後の年でも、34%の支持率があったという。
今回の結果は、当該の国と地域に住む15歳以上のおよそ1000人を対象にした調査に基づくもの。昨年3月から11月の間に、米国、ドイツ、ロシア、中国の指導者を支持するかどうかについて質問した。
トランプ大統領は就任以来「米国第一」主義を掲げ、通商や環境、安全保障といった分野で国際的な枠組みから相次いで離脱する姿勢を打ち出した。
シリアとイラクにおける過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討作戦の進展や、北朝鮮に対しこれまでで最も厳しい制裁を科すなど外交面での成果はあったものの、国際社会から吹き付ける不支持の風向きを変化させるには至らなかったようだ。