トランプ氏、予算案に署名の意向 壁建設で非常事態宣言へ

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予算案に同意することで、自身の要求を大きく下回る額を受け入れることになる/Win McNamee/Getty Images North America/Getty Images

予算案に同意することで、自身の要求を大きく下回る額を受け入れることになる/Win McNamee/Getty Images North America/Getty Images

ワシントン(CNN) トランプ米大統領が国境警備をめぐる予算案に署名するとともに、壁建設費の捻出に向けて国家非常事態を宣言する方針であることが分かった。

共和党のマコネル上院院内総務が14日に明らかにした。マコネル氏は政府予算案を前に進めるため、非常事態宣言への反対を取り下げる考え。

上院ではマコネル氏の演説後に予算案をめぐる採決が行われ、賛成82、反対16で可決した。予算案に計上されている壁建設費は13億7500万ドル(約1520億円)で、トランプ氏の要求の50億ドル(約5500億円)を下回る。

超党派の交渉で打ち出した今回の予算案をめぐっては、トランプ氏の支持を疑問視する見方が浮上。側近の間ではこの日、トランプ氏が予算案を拒否するかもしれないと懸念する声が出ていた。

トランプ氏は予算案に同意することで、国境の壁に関して自身の要求を大きく下回る額を受け入れることになる。今後の争点は大統領権限や行政の行き過ぎの可能性をめぐる議論に移りそうだ。

サンダース報道官はマコネル氏の演説から25分後、声明で「トランプ大統領は政府予算案に署名する。そして以前にも述べたように、国家非常事態宣言を含む行政措置を講じる。国境における国家安全保障上、人道上の危機を確実に食い止めるためだ」と説明した。

非常事態宣言の方針に対し、民主党指導部は即座に否定的な反応を示した。ペロシ下院議長は大統領を提訴する可能性について問われ、「それも選択肢のひとつだ」としている。

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