「ハドソン川の奇跡」の操縦士、737MAXの模擬飛行体験を議会証言

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チェスリー・サレンバーガー氏が、ボーイング737MAX型機のシミュレーターを操縦した経験を公聴会で述べた/POOL

チェスリー・サレンバーガー氏が、ボーイング737MAX型機のシミュレーターを操縦した経験を公聴会で述べた/POOL

ワシントン(CNN) 2009年に「ハドソン川の奇跡」として知られる不時着を成功させたパイロット、チェスリー・サレンバーガー氏が19日、米下院で証言し、相次ぐ墜落事故を起こしたボーイング737MAX型機のシミュレーターを操縦した経験を語った。事故機の乗員が悪戦苦闘する様子が手に取るように分かったとしている。

サレンバーガー氏は下院運輸委員会の公聴会で、事故のあったフライトをシミュレーターで再現した際、事故機と同様の警告をすべて体験したと説明。「これから何が起きるか知っていても、問題解決の前に乗員の時間が足りなくなる様子が手に取るように分かった」と語った。

そのうえで、「事故前に米航空会社のパイロットがシミュレーター訓練でこうしたシナリオを経験していた可能性は低いと思う」との見方を示した。

サレンバーガー氏は2009年の不時着で乗客乗員全155人の命を救った。「操縦席に乗る全ての人が情報や知識、訓練、技術、判断力を身に付けられるよう徹底する必要がある。操縦機や構成システムについて完全に把握し、飛行中の状況について同時にかつ継続的に認識できるようにするためだ」と語る。

さらに、パイロットは緊急事態に備えて身体的な直接の経験を積んでおく必要があると指摘し、「iPadで読むのでは全く十分ではない」としている。

ボーイング737MAX型機はエチオピアとインドネシアでの墜落事故で計346人の犠牲者を出し、厳しい批判にさらされている。3月に起きたエチオピア機の事故の後、飛行停止の措置が取られた。

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