元特別検察官、来月17日に下院委員会で証言 ロシア介入疑惑
(CNN) ロシアによる米大統領選介入疑惑の捜査を担当したマラー元特別検察官が来月17日、下院司法委員会と情報委員会で証言することになった。両委員会からの召喚に同意した。
野党・民主党のナドラー司法委員長とシフ情報委員長は25日の共同声明で「マラー氏が捜査し、突き止め、結論付けたことについて、国民は本人から直接話を聞くことを求めてきた」と指摘した。
シフ氏はCNNとのインタビューで、「マラー氏は証言に極めて消極的だったし、今もそうだが、召喚には応じるとの同意を得た」と語った。17日は両委員会が別々に公開の公聴会を開いた後、情報委員会が非公開で同氏のチームに質問するという。
これに対してトランプ大統領は同日、「大統領への嫌がらせだ」という口癖をツイートした。
マラー氏の証言をめぐっては、民主党と同氏のチーム、司法省の間で何週間も交渉が続いていた。同氏は先月末、特別検察官からの退任を表明し、捜査について初めて公の場で発言した際に、議会証言に応じるつもりはないと発言。捜査報告書に書いた以外に話すことはないからだと述べていた。
マラー氏はこの時、現職大統領を訴追しないという司法省の慣習に従って、トランプ氏の刑事責任についての判断を見送る一方、同氏が潔白とは言い切れないとの認識を示した。これを受けて下院民主党議員らの間で同氏の弾劾を求める声が高まり、現在75人以上がこれに賛同している。
一方、司法委員会の共和党トップ、コリンズ議員は、マラー氏の証言を機に民主党議員らが無駄な駆け引きをあきらめ、本来の任務に戻ることを願うと述べた。