トランプ大統領の獄中姿を見たい、米下院議長が発言か 報道
ワシントン(CNN) 米民主党の実力者であるナンシー・ペロシ下院議長は8日までに、ロシア疑惑を巡るトランプ大統領への対抗措置について、弾劾(だんがい)の対象ではなく「獄中にいる」姿を見たいとの考えを示した。
米政治ニュースサイト「ポリティコ」が伝えた。米下院司法委員会のジェリー・ナドラー委員長ら弾劾措置を求める民主党議員らとの会合で述べたという。
ペロシ氏の報道担当者は、今回の発言の確認を避けた。ペロシ議長はロシア疑惑を巡るトランプ氏への対応について以前、マラー特別検察官による捜査に絡み「隠蔽(いんぺい)工作」に関与したなどと非難。
先月には「米国大統領を含め法の上には誰もいないと信じる」との見解も表明していた。ポリティコの報道が正しければ、トランプ氏により厳しく対処する姿勢に転じたこともうかがわせる。
ペロシ氏は民主党内で高まる弾劾手続きの開始を求める声を受け入れない立場をこれまで再三示してきた。手続きは争いの種になるなどの理由からで、むしろトランプ氏の疑惑調査を続行するように促してもいた。