ISIS最高指導者を追い詰めた軍用犬、トランプ大統領が写真公開
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は28日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者を殺害した作戦に関連して、同容疑者を追い詰めて負傷した軍用犬の写真を公開した。
軍用犬は米軍が26日に実行した急襲作戦に加わり、バグダディ容疑者をトンネルの奥に追い詰めた。
トランプ大統領は28日午後、この犬の写真の機密指定を解除したと発表、「ISISの最高指導者アブバクル・バグダディの捕獲と殺害に大活躍した」とツイートした。ただし、犬の名前の機密指定はまだ解除されていない。
作戦では、バグダディ容疑者が自爆ベストを着用しているとみられたことから、軍用犬が送り込まれた。同容疑者はトンネルに追い詰められて自爆ベストを爆発させ、3人の子どもを道連れにして死亡した。
大統領によると、この爆発でトンネルは崩落した。大統領は27日の説明の中で、バグダディ容疑者を追い詰めた軍用犬は1頭だけではなく、複数頭だったことを示唆していた。
We have declassified a picture of the wonderful dog (name not declassified) that did such a GREAT JOB in capturing and killing the Leader of ISIS, Abu Bakr al-Baghdadi! pic.twitter.com/PDMx9nZWvw
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年10月28日
米国防当局者によると、今回写真が公開されたのは米軍のエリート部隊「デルタフォース」に所属する軍用犬で、感電して負傷したが、快方に向かっているという。
ミリー統合参謀本部議長は国防総省で28日に開いた記者会見の中でこの軍用犬に触れ、まだ「戦域内」にいることから名前などの詳細は公表しないと説明した。
犬種も明らかにされていないが、米軍は一般的に、ジャーマンシェパードとベルジアン・マリノアを軍用犬として使っている。
軍用犬は、米軍の特殊部隊がオサマ・ビンラディン容疑者を殺害した2011年の作戦でも「カイロ」という名の犬が活躍していた。