ハワイの男がユタ州の女性に執拗な嫌がらせ、修理業者など500人超が被害者宅に押し寄せ

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被害を受けた一家は家の前に看板を立てた/Laura Seitz/AP

被害を受けた一家は家の前に看板を立てた/Laura Seitz/AP

(CNN) 米ハワイ州の男がユタ州在住の女性とその父親に対する執拗(しつよう)なストーカー行為を行い、鍵交換や食品宅配などの業者を手配して次々に2人の自宅を訪問させたとして逮捕された。

女性の父親によると、男の手配によって同州ノースソルトレークの自宅にやって来たと思われる業者などは、昨年8月~今年3月にかけて500人を超えた。容疑者が掲示板サイトのクレイグリストに「麻薬と売春の自宅訪問を希望」という内容の書き込みをして住所を掲載したために、これを見てやってきた人もいたという。

逮捕されたのはローレン・オカムラ容疑者(44)。サイバーストーカー行為や売春目的の人物派遣、州を越えた脅迫などの容疑がかけられている。米連邦検察が記者会見して発表した。

調べによると、オカムラ容疑者は女性に対して「背後に気を付けろ。お前の所へ行くから」「自殺しろ」などのメールを送り付けていたほか、今年1月には女性の留守番電話に大量のメッセージを残していた。

女性の一家の要請で停止命令やストーカー行為の禁止命令が出されても、ストーカー行為を続けたとされる。

捜査当局は、オカムラ容疑者がユタ州の一家を狙って嫌がらせや脅迫を行った動機については明らかにしていないが、被害者は無作為に選ばれたわけではないと説明。「何百回にも及んだ一連の行為は被害者の生活を一変させ、近隣地域さえも一変させてしまった。1人の人物や1軒の家を越えて、近隣全体が被害に遭った」としている。

報道によると、被害に遭った一家は家の前に大きな看板を立てたり、門に鍵をかけたり、ノースソルトレーク警察のパトカーが止まっていたこともあった。看板には、この家への鍵交換や食品宅配のサービスの注文があったときは警察に電話してほしいとの文言が書かれ、「我々はみな詐欺の被害者だ」と訴えていた。

オカムラ容疑者は10月に訴追され、22日にハワイで逮捕されて、27日にホノルルで勾留尋問が行われた。いずれユタ州に移送されて公判が行われる。

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